年末の大掃除や引っ越しの際に出るゴミの中で、大きすぎるものは通常のゴミとして捨てられません。その場合、不用品回収業者に頼む必要がありますが、回収してもらえないものも存在します。自治体の不用品回収でも、業者でも共通して回収できないものを覚えておくと、不用品の処分の際に便利です。
今回は、一般的に不用品として回収できるものとできないものについて詳しく解説します。ただし、住んでいる都道府県によって、若干の違いがありますので、不用品が出たときにはお住まいの地域の状況を確認しましょう。
回収できない不用品
最初に不用品として回収できないもの、処分できないものをご紹介します。以下のようなものは、処分の仕方が違うので気をつけてください。
生ごみ・生き物の死骸
はじめに各自治体のゴミ収集カレンダーを確認しましょう。そこに通常のゴミとして出せるもの、出せないものが書かれています。生ごみや缶・ビン・ペットボトル・スプレー缶は、一般の家庭で出るゴミとして扱われるため、不用品業者は回収しません。
テレビでゴミ屋敷のゴミ処理に業者がきて、ゴミを回収している映像を見て勘違いする人もいますので、注意しましょう。野生の生き物やペットの死骸は、引き取ってもらえません。これらは生物の死骸を引き取ってくれる専門業者に相談すると、回収してもらえます。
個人情報のあるもの
個人情報が書いてあるものは、回収してもらえません。企業名が入っているものや個人名が書かれているものは、シュレッダーにかけて通常の燃えるゴミとして出してください。
また、個人を特定できるような録音や機密情報が入ったCDや、パソコンのハードディスクも引き取ってもらえません。著作権や肖像権など、さまざまな権利の侵害や、個人情報の漏洩のリスクがあります。大事なデータが含まれたものは完全にデータを抹消し、シュレッダーなどで粉々にしてから燃えないゴミとして出しましょう。
危険物や医療器具類
糖尿病で注射器を使っている場合や、重い病気で医療器具を使っている家庭なら、点滴やビンなどが出て処分に困るケースがあるかもしれません。しかしこれらは不用品として処分できませんので、役所などに相談し、各自治体のルールに従って処分しましょう。
いらなくなったタイヤや油・特殊な薬品、さらにカーペットや畳・ピアノ・マッサージチェアなどの大きな家具も、不用品回収業者は処分できません。ストーブや電子レンジ・テレビなどの大型家電も、回収できない場合がありますので注意してください。
リサイクルできるものなら回収可能
ここまで回収できないものについて詳しくご紹介しましたが、リサイクルができるものなら回収可能かもしれません。ここからは専門業者が回収してくれる、具体的な品目について紹介していきますので、参考にしてみてください。
大きな収納ケース
カラーボックスなどの収納ケースは、自治体の規定サイズを超えてしまうと粗大ゴミとして処分されます。コンビニなどで購入したゴミ処理シールを貼って出すことになりますが、個数が多い場合やサイズが大きい場合は、費用が高くなってしまいます。このようなときは、回収業者に他のものと一緒に依頼すると手間を減らし、お得になる可能性があるので、検討してみましょう。
子ども用の家具や服など
子どもの成長とともにいらなくなってしまう、ベビーカーやチャイルドシート・学習机は、自治体のゴミとして処分できません。自治体によっては処分できる場合もありますが、出せる日が少なく放置をしておくと場所ばかりかかるので、不用品回収業者に依頼しましょう。地域のゴミ出しの日にちを待たずとも、すぐに回収してもらえます。
不用品回収の主なやり方
いらなくなったものを処分する方法は、大きく分けて3つあります。ここからは具体的な方法について、ご紹介していきましょう。
リサイクルショップやオークションで売る
リサイクルショップへ持ち込むか、オークションで売ってしまえばお金に変えられます。量が多ければ業者が買い取りにきてくれるので、不用品を一気に処分するチャンスです。また趣味のものはリサイクルショップよりも、オークションの方が高値で落札される可能性があります。ものによってリサイクルショップ、オークションと使いわけて効率よく処分しましょう。
専門業者に依頼する
お金にならなさそうで、粗大ゴミとして出すのも難しいものは、不用品回収業者に依頼しましょう。自宅まで取りに来てくれて、積み込みから引き取りまで一任できるので、手間や労力がかからず、大変便利です。
自治体の粗大ゴミ回収を利用する
自治体のルールに従って、不用品の処分も可能です。個数が少ない場合は業者を呼ぶと逆に高くついてしまうことがあるので、自治体の粗大ゴミシールを貼って出す方がお得です。
まとめ
家で出たゴミには不用品として回収できるものと、できないものがありました。不用品によってはリサイクルショップやオークションに出した方が、お金に変えられて得をすることもあります。すぐに捨てることは考えず、買い取りを視野に入れるとお得に処分ができるかもしれません。
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